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Instant Souvenirs

Instant Souvenirs

16mm/b&w/silent/8;40/2008

何気なく撮り溜めていたインスタント写真が。気がつくと、それなりの枚数になっていた。と言っても、近年のデジタルカメラのスナップショットの比ではないのだが…。 あらためて無造作さに箱の中に納めていた、インスタント写真の束を見て気付いたことがある。撮影した時にはそれほど意識はしていなかったのだけれど、そこに映っているイメージは似通ったものが多く、幾つかに分類してまとめられる様な気がした。身近な人物のポートレート、飛行機、家、犬、港、空港、幾何学的で直線的な見え方をする建物の風景、イベント事での群衆、それ以外に日常的にはあまり見かけない変わったものを撮っている。 私にとってインスタント写真は、気に入ったイメージが収まった「モノとしての写真」という点に魅力を感じている。記録するという意味での写真を撮るということよりも、例えば、旅先で見つけた面白い民芸品や何か記念品の様なものを収集するといった物欲に近い様な感覚がある。 この映画では、撮り溜めたインスタント写真、それを撮影するインスタントカメラをモチーフに、映画フォーマットのフィルム上に再構築表現した。
「モノとしての写真」という性質をもつインスタント写真が物質的な別の映像メディア(銀塩フィルム)を介して、そのイメージの持つ質感や時間軸的な構造を変化させる。

I reconstruct many instant photograph that I shot in the past and my instant camera on movie film in this work.
Instant photograph that have characteristic of "photograph as object" change the material and the structure of time axis themselves through the different visual media(movie film).