田中廣太郎/Kotaro Tanaka
1979年、東京生まれ。 映像作家、VJ、また非常勤講師としての顔をもつ。作品はイメージフォーラムフェスティバル、ロッテルダム国際映画祭、European Media Art Festivalなど数多くのフェスティバルで上映される。
>>http://kotarotanaka.net
Kaizer
video/カラー/サウンド/10分19秒/2006年
皇帝パノラマ館で見ることのできる写真には、周期的に回転するその特性ゆえに始まりと終わりという概念がない。
一方映画は一度始まってしまったら、常に終焉を迎えるしかない。
また映画はそれ自身が視線を変えることの出来るメディアであるがゆえに空間は変容する。 この作品においてデフォルメは歪みを意味するものではなく、ミハイル・ヤンポリスキーの言うように運動の痕跡として保存される。
このビデオは藤井健介氏の“Varfix”のために作られたものです。
モノフォニックな音と解釈した上でポリフォニックな映像を作ることを目的としました。 アニメーションは現象を省略し、理解を容易にします。そのため本来持つ意味から切り離されたとしても純粋にダイナミックへと収斂していくものと考えます。
invain
video/カラー/サウンド/14分57秒/2011年
“いない”という不在の物語。
“ない”という消失の物語。
“いた”という存在の物語。
“ある”ことから生じる物語。
Thorsten Fleisch/トルステン・フライシュ
1972年、コブレンツ(ドイツ)生まれ。学生時代父親のSuper8のカメラで初めて実験映画を製作。後にフランクフルトでペーター・クーベルカから実験映画を学ぶ。作品はNew York Film Festival、Ars Electronica、Transmediale、Ottawa International Animation Festival、Clermont-Ferrand Short Film Festival、International Film Festival Rotterdam、San Francisco Film Festival、Videoexなどで上映される。ベルリン在住。
元の素材はsuper 8のファウンドフッテージフィルムです。それはスクラッチされ、切り刻まれ、画は乱れています。キャプチャーしようとしましたがフィルムは燃え、傷ついてしまいました。
キャプチャーした素材を変換しようとしましたが、画素が入れ替わった部分がありました。結局再撮影しました。コンピューターとモニターをつなげているケーブルに怒りを覚えながら。
ネガティブに聞こえるかもしれませんが、おおむね人間主義的なものになることを目的としています。つまりデジタルとアナログの統一です。
足利広/Hiroshi Ashikaga
千葉大学工学部情報画像工学科、シカゴ美術館付属美術大学で映像を学んだ後、国内外の個展、グループ、芸術祭参加を主な活動としている。2011年フランクミュラーアートグランプリ審査員特別賞受賞。
vision for kalpa
HD/モノクロ/サウンド/3分/2011年もし人間の寿命が何千、何万年と長かったら、我々はいったいどのように時間を感じ、どのように世界を見ることができるだろうか?
そんなことを考えながら、私はピンホールカメラで長時間露光した写真ネガを数分置きに何千枚と撮影し、それをタイムラインに乗せて短い映像を創ることにしました。長い長い時間をゆったりと眺める地球の視線を想起させる作品になることを願って。
土屋貴史/Takafumi Tsuchiya
モーションディレクション/デザイン及びビデオアート表現を軸に活動する映像作家。
MV、CM、放送デザイン等を手がける傍ら、即興による、 先鋭的なアーティストへのライブビジュアルの提供やコラボレーションによるA/Vライブも精力的に行う。 その作品は学生時代に松本俊夫氏に絶賛されたのを始め、近年はOnedotzeroに連続選出(2010ロンドン招待作家)、Pictplasma、Rojo-Nova、 DOTMOV、Futuresonicなど、主に海外を中心に、 これまで数十ヶ国のアートフェスティバルや、Stash等のメディアへの収録、ギャラリー、アーティスト、有力カルチャーサイトから高い評価を受けている。
文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品受賞、Portable FF film the future winner等。
>>www.takafumitsuchiya.com
Spen za nite wiz dis sit
video/カラー/サウンド/4分28秒/2008年
ヒムロヨシテルの同名曲の為のMV。撮影をサンプリングという行為に置き換え、 ネオンをキャプチャーし、デコトラに使われるような所謂日本的な意匠のグラフィックとミックス。夜の歓楽街をリ・エディットした。
西川智也/Tomonari Nishikawa
1969年名古屋生まれ。ニューヨーク州ビンガムトン在住。2003年より映像作品をトロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ロッテルダム国際映画祭等、数多くの映画祭やシネマテックで発表する。また、インスタレーション作品をベルリン国際映画祭等で展示。
2008年「Museum of Contemporary Cinema Award」受賞。2010年、映画評論誌『Film Comment』で「Avant-Garde Poll: 25 Filmmakers for the 21st Century」の一人に選出された。現在ビンガムトン大学客員助教授。
JR山手線上のプラットフォームからの景色を東京駅から恵比寿駅まで時計回りに撮影し、多重露光によって撮影時に映像を加工しました。サウンドは、各駅でカセットテープに録音したものを編集によって重ね合わせました。